【lecture+workshop】第二回 デザイン・ラウンジのアイデア・ラウンジ br>面白法人カヤックにまつわるアイデアの話
<Dラウンジ プロジェクト>
デザイン・ラウンジのアイデア・ラウンジ 面白法人カヤックにまつわるアイデアの話
デザイン・ラウンジとカヤックが主催する、アイデアの出し方を探求する講座第二回。
デザインをする上でのアイデアの出し方、アイデアをどのようにデザインに組み込んで行くか。
多彩なアイデアマンをゲストに、アイデアについて面白い話しを開くとともに、
後半は、参加者から登壇者を募ってライトニングトーク(※)イベントも開催します。
※ 1 人 5 分の枠で、アイデアや作品を紹介するバトル形式のプレゼンです。
日時:
2013年5月15日(水)19:30-21:00(開場 19:00)
会場:
武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5階
ゲスト:
メディアアーティスト/研究者 江渡 浩一郎 氏
参加費:
無料 (懇親会参加者は別途1,000円)
【Archive】
<ゲストトーク>
江渡 浩一郎
メディアアーティスト/研究者
江渡氏が代表を務めている、ニコニコ学会βの紹介。
プロの研究者だけが発表する場だった学会を、一般人だけど独自に研究を進めている’野生の’研究者達にも開放できる
ような発表の場を作ってお互いに交流したい、という発想で作られた、新しいかたちの研究団体・シンポジウムである。
プロ中のプロが発表する「研究100連発」から’野生’の研究者が発表する「研究してみたマッドネス」など、
多種多様なかたちの研究発表を行なっている。
ニコニコ学会βは2012年、グッドデザイン賞を受賞した。「学会」としては、初の受賞である。
江渡氏は、2013年グッドデザイン賞審査員を務めることが決定している。
日常のなかで気になったことを徹底的に研究、それを発表するだけで研究者といえる。
みんなが研究者であり、自分自身の考えを発表する人を増やしたい、と江渡氏。
江渡氏の専門である「集合知の実践」として、作品を紹介。
「WebHopper(1996)」
アルスエレクトロニカ賞受賞。
WEBブラウザでリンクを辿る際の仮想的な移動を、可視化する仕組み。
アルス・エレクトロニカセンターで常設展示されていた作品。
「インターネット物理モデル(2001)」
日本科学未来館常設展示作品。
インターネットのパケットがどのようにルーティングされているのか、を知ることができる。
16個の球を使って表現されたパケットを自分の手で送信、
ローカルエリアネットワークなどの様々なポイントを経て球が運ばれ、
最終的にホストへ届くことで情報が表示される部分までを、目で追うことができる。
ゲストプロフィール:
江渡 浩一郎
メディアアーティスト/研究者
主な著書に『パターン、Wiki、XP』、『ニコニコ学会βを研究してみた』、『進化するアカデミア』。
https://twitter.com/KoichiroEto
<ライトニング・トーク>
今回の登壇者は、新卒者限定で開催された。
◯堀江達矢 氏(チームラボ エンジニア)
「いつでもどこでもコンピューターをつかう」
ウェアラブルが専門分野の堀江氏が、大学時代の作品と所属していた大学研究室の作品を紹介。
-堀江氏の作品
「Xangle」両手が塞がっている状態でもコンピューター入力できるデバイス。足でも入力することができる。
-所属研究室の作品
「Lighting Choreographer」LEDを全身に取り付けてダンスを行うことで、新しいパフォーマンス表現を可能にした。
「A Performer Support System」頭に装着型ディスプレイをつけ、映像パフォーマンスの演者が映像確認できるシステム。
◯橘俊明 氏(面白法人カヤック 企画部)
「面白法人で最初につくるもの」
毎年カヤックの内定者が企画する、独自の入社式を紹介。
橘氏の入社年は、出身地を西と東で分けてアプリを開発、会場の反応を評価として勝敗を決する、という企画を開催。
東チーム「フェチカメラ」スマホで撮った写真に、ブラインドやふすまなどのフィルターをかけてチラリズムを楽しむ。
西チーム「うんこチャット」お手洗いにいる時間に、用を足している人同士でスタンプなどを使ってチャットができる。
◯後藤あゆみ 氏(MUGENUP 企画/デザイン)
「アイデアプレゼン」
アイデアを出すために実践していることは、生活の中の不満を大切にするようにしている、と後藤氏。
事例として、美大生や若い作家の作ったものをもっと世の中に知ってほしい、という不満から考案された
「地域産業と美大生が共同でゆるいご当地お箸」をつくるというアイデアを紹介。
レクチャー後は、懇親会が開催された。