これからの時代の

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武蔵野美術大学1/M(イチエム)は、多様で多彩な本学の取り組みや教育・研究成果を伝え、
社会とのつながりや共創の可能性を育む場を目指しています。

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EVENT

【workshop】折詰め会 拡大版 -デザイン学科で学んだことは何?-

折詰め会とは、デザイナー・エンジニアなど専門性を持つ人が集い
「何か面白いこと」を探索し各自持ち帰る場で、
デザイン・ラウンジにて月1回開催しています。

今回は、「美術大学出身デザイナーのアイディンティティ/
今求められている能力/今後求められる資質とは何か」
についてディスカッションします。

 

日時:
11月2日(土)18:00-19:30 (開場:17:30)

会場:
武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5階

登壇者:
佐久間 奈々恵 (富士フイルム株式会社/2010多摩美術大学出身)
松林 景子 (富士ゼロックス株式会社/2010多摩美術大学出身)
小池 峻 (富士通デザイン株式会社/2010武蔵野美術大学出身)

参加費:
無料

定員:
50名

運営協力:
折詰め会

 

<登壇者プロフィール>

佐久間 奈々恵 / デザイナー

1987年三重県生まれ。2010年多摩美術大学情報デザイン学科卒業。 現在、富士フイルム(株)にてデジタルカメラや写真プリント注文ソフトなどのUIデザインを担当中。

 

松林 景子 / デザイナー

1988年千葉県生まれ。2010年多摩美大学情報デザイン学科卒業。 現在、富士ゼロックス(株)にて業務系WEBアプリケーションや、 要素技術研究を活用したシステムなどのUIデザインを担当中。

 

小池 峻 / デザイナー リサーチャー

1986年東京都生まれ。2010年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。 現在、富士通デザイン(株)にて業務系プロダクトデザインやサービス企画、 それらの利用環境のデザインを担当中。

【Archive】

グッドデザイン賞の受賞展示がミッドタウンの各所で開かれている中、インハウスデザイナーやエンジニアが中心となってデザイン・ラウンジにて活動していた「折詰め会」が、拡大版と称し、グッドなデザイン・ラウンジ企画の一つとして開催されました。

登壇者は、折詰め会の発案者の佐久間さんと松林さん、そして参加者の1名でもある小池さん。但し登壇者がただ話すのではなく、来場者とともに今デザイナーとしてかかえている問題や課題について議論していくことで、通常の折詰め会の様相を一般に公開する形になりました。

インハウスデザイナーだけではなく、美術大学や工業系の学生やエンジニアなど様々な職種のクリエータが参加し、「美術大学出身のデザイナーのアイディンティティとはなにか?」について積極的に議論をしていきます。美術大学出身デザイナーは「デザインをしていく上での制限」に悩み、デザイナーの立ち位置が社会や社内においてもなかなか改善されない点、アイディンティティを失いかけているのではないかという疑問など、現状参加者が直面していることについてヒアリングをするところから始まりました。

美術大学へのステレオタイプ、実際に美術大学で学んだこと、そして美術大学出身のデザイナーとそうではないデザイナーの違いはどこなんだと、自己分析の議論に入ります。

多くの意見が出る中で、絶対的に忘れてはいけない美術大学出身のデザイナーのアイディンティティ「造形力」について話が展開されていきます。今後求められる能力とはなにか、言い換えると「今後発揮することができる能力とはなにか」について、美術出身者として「造形力」に自身を持ち、審美眼を忘れないようにすることがまず第一ではないかという結論に向かっていきます。

テーマとしては、美術大学出身の社会人が今取り組みたい課題や内容でしたが、大学生には数年先に待っているデザイン業界で働くことで直面する内容や、美術出身以外の社会人の方には、デザイナーとうまくコミュニケーションをとり、今後更に「かっこいい」デザインを推進していく為の内容でした。折詰め会の趣旨のもと、今後の糧にしてもらうため、イベント終了後は参加者は参加者の意見がまとめられたホワイトボートの板書を写真で撮り帰って行きました。

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