これからの時代の

大学と社会の共創を

考える

武蔵野美術大学1/M(イチエム)は、多様で多彩な本学の取り組みや教育・研究成果を伝え、
社会とのつながりや共創の可能性を育む場を目指しています。

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EVENT

【workshop】「{ SMART < ( ? ) }を、考えよう。研究会with ラナエクストラクティブ 特別版」

デザイン・ラウンジとラナエクストラクティブが主催する、
ポジティブな企画をロジカルに生み出すための研究会。
脳のスイッチを前向きに切り替えるための
心理的アプローチの方法論を探求するワークショップ!

生活においてさまざまなツールが入り込んでいる現在、
それらの「機能を使える」ことだけが目的となってはいないでしょうか。
「会話」はそれだけでは単なる情報伝達になってしまうため、
ジョークという文化が生まれました。
「食事」はそれだけでは単なるカロリー接収のため、料理という食を楽しむ発想が広がりました。
これらは、人間が生きるために必ず必要というわけではありません。

しかし、そういう発想があるからこそ、人は日々の生活に味わいを感じるのだと思います。
このワークショップでは、人の行動パターンを新たな切り口で解釈することで
ポジティブな企画を生み出すフローを考えます。

 

日時:
11月1日(金)17:30-19:30(開場:17:00)

会場:
武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5階

登壇者:
太田伸志(ラナエクストラクティブ プランナー)
ゲスト:
no.9(作曲家/サウンドデザイナー)
岡田丈(イラストレーター)

参加料:
無料

定員:
30名(デザイン・ラウンジサイトにて事前申込)

参加対象:
不問

運営協力:
株式会社ラナエクストラクティブ

 

<登壇者プロフィール>
太田伸志


株式会社ラナエクストラクティブ 取締役/クリエイティブディレクター
1977年宮城県生まれ。
インタラクティブプランニングをより重視すべく、株式会社ラナエクストラクティブを設立。
g.u.、SONY、LOUISVUITTON などの企業ブランディングを目的としたコンテンツ企画から、
東京国立博物館、国立西洋美術館、豊田市美術館などの展覧会PRまで、
インタラクティブを中心に据えたプロモーション開発において幅広い実績を持つ。
http://www.ranaextractive.com

 

<ゲストプロフィール>

城 隆之
アーティストネーム
no.9 / no.9 orchestra ( Liquid note records )

Sound Designer / 作曲家

「音と共に暮らす」をテーマに日々の暮らしに寄り添う豊かでメロディアスな楽曲を生み出す作曲家・城 隆之。

数多くのTVCMやweb、映像作品などの広告音楽の作曲家として活躍する一方、大手航空会社の主要交通機関のインフラ関連機器や医療またはオフィス機器などのサウンドデザインも手がけている。
実績と経験に基づく論理と発想、そこから発する新鮮なサウンドデザインは一聴して幅広い大衆性と時代性に富んでいる。

90年代初頭から音楽活動を開始し、97年にno.9名義でエレクトロニクスとアコースティックの融合による作品を発表。エレクトロニカ界に新たな旋風を巻き起こし、美メロブームの先駆けとして頭角を現す。現在までに絶大な反響を得た『usual revolution and nine』、『Good morning』など7枚のフルアルバム作品をリリースするほか、橋本徹氏監修の名コンピレーション『MELLOW BEATS,FRIENDS&LOVERS』を始め、数多くのコンピレーション作品、スクウェア・エニックスのリミックス作品集『Love SQ』、坂本龍一氏のトリビュート作品『 – Ryuichi Sakamoto Tribute – 』等に参加。

アーティスト作品としても2013年7月、約4年ぶりとなる最新作『The History of the Day』を発表。自身の最高傑作と呼び声高いこの作品を携え、東京・大阪・金沢でのリリースツアーを成功させ、11月3日にはEMAF TOKYO2013@Liquid roomのライブ出演を控えている。

彼の率いるバンドセット[ no.9 orchestra ]では、no.9の音楽作品にギターやドラム、ヴァイオリンやピアノといったフィジカルな音楽性が加味され、フルオーケストラを想起させる壮大なライブパフォーマンスを披露。代官山UNIT、金沢21世紀美術館でのワンマン・ライブを始め、恵比寿Liquid room、渋谷DUO、O-nest、Club Asia、月見ル君想フなど各所で会場を包む圧倒的な存在感で、多くのファンを魅了し続けている。

http://www.nano-graph.com/no9/
http://www.liquidnote.net/
http://www.youtube.com/watch?v=g2t7uL6bTFk

 

 

岡田丈

イラストレーター
1977年香川県生まれ。
山本重也氏に師事。主に広告、雑誌等で活動。
ペン画で人物や動物とその周りの空気を描く、コミカルでシニカルな表現を得意とする。

http://joe2.jp

【Achive】

ラウンジ恒例企画となっている学生を対象にしたイベント
「{ SMART < ( ? ) }を、考えよう。研究会withラナエクストラクティブ」
グッドなデザイン・ラウンジの特別版ということで誰でも参加できるver.でお送りしました。
まず、ラナエクストラクティブ プランナー太田さんからスマート研究会とはなんなのかを説明していただきました。
「スマート」という言葉から受ける印象や、一般的にイメージされる「スマート」の印象よりも、
なものとはなんだろうという、通称・ヨリモ研の考えたいテーマについてと、太田さんの自己紹介、
プランナーというお仕事における{SMART < ( ? ) }をお話しいただきました。
次に今回のゲストno.9(作曲家/サウンドデザイナー)さんの、サウンドデザインで考える
{ SMART < ( ? )}について、空港の改札の音のデザインなどを例にしてお話しいただきました。
環境音=ノイズを除去するのではなく、それもあってこそまるごと心地よく聞こえる音を考えるのだそうです。
レコードとCDの音が違って聞こえるのは、人間に聞き取ることの出来ない音域の音がCDには入っていないのに比べて、
レコードはその音域まで鳴らしていて、それが聞こえなくとも振動として身体が感じているから。
そういった注意して「聞く」音だけでない、存在する音と共存することが、{SMART < ( ? ) }なのではないでしょうか。
そして2人目のゲスト、岡田丈(イラストレーター)さんの、
イラストを描くという視点からみる{ SMART < ( ? ) }について。
岡田さんの描くイラストには、面白さ、笑いというのが根幹としてあります。
例えば、シリアスな状況、悪人の絵などの負の要素があるなら、
それを取り除いてしまうのではなく、笑いを共存させることによって、いい感じに和らげる。
スマートでないものは取り除くのではなく、それらと仲良くなることが岡田さんの考えるイラストの{SMART < ( ? ) }。

そうして登壇者それぞれのお話の後、後半は参加者の方々を交えたワークショップにうつります。
最初のステップはワークシートを使って、職場(あるいは学校)というテーマでたくさんのイメージを連想していきます。


1つ1つのイメージを連結して、また新しいイメージを作る。
さらに今度はグループの他の人のイメージと自分のイメージを連結させたイメージを作ることを繰り返し、
テーブルの上に大きなイメージの地図を作りました。

次のステップでは前半で出てきた、スマートを妨害するもの、スマートでないものを考えます。
テーブルの上のイメージの言葉から連想する嫌だなと思うことを書いて、
スマートを妨害するもの=モンスターを思いつくだけ配置していきます。

最終ステップとして、配置したスマートを妨害するもの=モンスターと仲良くなる方法を
グループごとにディスカッション、アイデアを練り上げます。
一番最後にはグループごとにアイデアを発表して、本日の「{ SMART < ( ? ) }を、考えよう。研究会」は終了となりました。

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