これからの時代の

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武蔵野美術大学1/M(イチエム)は、多様で多彩な本学の取り組みや教育・研究成果を伝え、
社会とのつながりや共創の可能性を育む場を目指しています。

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EVENT

【exhibition】そこにある0

武蔵野美術大学映像学科3年、メディアアートⅡ授業受講者による研究成果の発表展示。
「そこにある0」という展示名の通り、学生各々が0について模索、考察し、0を「モノ化」する試み。

欲しかったチョコレートをスーパーマーケットに買いに行って、
その時の売り場に自分の欲しいチョコが無かった時。
私にとってそこには、0以外の何も無かったのかもしれない。

私たちは「0」を多用する。
例えば数列の中なら「0,1,2,3」という様に「0」は存在し、
いわゆるデータとして「0」を多用する。
そこで「0」はグラフの原点として、無の状態として機能する。
しかし「0」という便利な数字は容易には知覚出来ない。
1,2,3は指折り数えられても0はどうしようもない。
石を1個置いても0個は置けず、0回の行為をすることはできない。
わざわざ別に存在するモノと比較しなければ「0」は見つけられない。
「0」はモノとして固有の形を伴って存在することはないのだ。

ならば「0」はどこにあるのか。ある時は事象の始点・終点・基点として、
ある時はモノとモノを分け隔てる空白として、
概念的ではあるが確かに「0」は存在する。
決して「1」の様に、情報や物質として目に見えて確認できるものではないが、
私たちが日々過ごしている空間から少し離れた限りなく近いどこかに、「0」は存在する。

私たちは「0」をモノ化した作品を作る。
それらは全て私達が目に見える形で表した「0」であり、モノ化された無である。
真偽はどうであれ、あなたは「そこにある0」に気付かされるのだ。

開催日時:
2014年7月1日(火)-7月4日(金)11:00-18:00 会期中無休
※初日は13:00〜、最終日は16:00まで。

会場:
武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
(東京都港区赤坂9丁目7番1号ミッドタウン・タワー5階 東京ミッドタウン・デザインハブ内)

入場料:
無料

出品者:
熱田奈々、岡田宏美、キムミス、熊谷鼓、佐々木花、福田香織、朝倉千恵子、今井新、キムジェホン、坂口美月、司空美英、佐土原風香、杉野智哉、須斎理香子、髙橋佳那、畑雄樹、村上千尋

※公開講評の詳細はこちら
https://ichiemu.musabi.ac.jp/2014/06/3965


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