【study】東京工業大学との合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング」
今回で7回目を迎えるこの東京工業大学との合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング」は、大学混合編成で進められるグループ型造形ワークショップで、相互の専門性を活かした力の保管・異分野コミュニケーションを目的とし、グループごとにコンセプトを構築しながら、簡単な造形デザインを作りプレゼンします。
授業名:
コンセプト・デザイニング
日程:
平成28年7月26日(火)〜30日(土)15:00〜19:00の5日間
場所:
26日(火)〜27日(水) 武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
28日(木)〜30日(土) 東京工業大学 大岡山キャンパス
武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
https://ichiemu.musabi.ac.jp/access
東京工業大学ものつくりセンター
http://www.mono.titech.ac.jp/
対象者:
武蔵野美術大学 学部3,4年生、大学院生
主 催:
東京工業大学 サイエンス&アートLab Creative Flow
武蔵野美術大学 社会連携チーム
過去の様子:
2015年
https://ichiemu.musabi.ac.jp/2015/06/6687
2014年
https://ichiemu.musabi.ac.jp/2014/07/4084
https://ichiemu.musabi.ac.jp/2014/08/4255
2013年
http://creativeflow.jp/report/2013/08/post-2.shtml
2012年
https://ichiemu.musabi.ac.jp/2012/07/211
【Archive】
◯1日目
<野原佳代子 先生 / 東京工業大学 留学生センター教授 / 東京工業大学 社会理工学研究科人間行動システム専攻 兼担>
「Concept Designing コミュニケーションをずらす」
サイエンス&アートLab Creative Flowは、「サイエンスとアートの両面から考え方を学び、知見を育てる」という理念のもとに活動しています。
このワークショップでは、多種多様な異文化・異分野の共通ステージとして、デザイニングというワークショップ形式の実験を行います。ある与えられたお題からコンセプトを構築し、プロトタイプ制作を経て、伝達するというクリエイティブの一連の流れをグループ単位で体験します。
交錯する様々な専門分野・世界をつなぐのがコミュニケーションであり、このワークショップで最も重要な位置を占めています。
他人とコミュニケーションをとるための媒体を何にするか、どのような工夫をするか。また、モノを作ったり、考えを共有したりする上で、必然的に生まれるディスコミュニケーション(情報伝達の齟齬)を制作に生かせるかが課題です。
<千羽一郎 氏 / 武蔵野美術大学 法人企画グループ長>
このワークショップでは、「理系思考・デザイン思考・ファインアート思考をコミュニケーションによってつなぎ、共通の課題を発見・解決する」ということを学びます。
グループ制作の中で「理工系」と「美術系」の差異を発見し、それぞれの得意を制作に生かすには何をすべきかを考えます。
お題:「ながいもの」
<中野豪雄 先生 / 多摩美術大学 情報デザイン学科専任講師>
デザイン思考とは、「ものごとの関係性を表象化し、一つのヴィジュアル、もしくは一つの世界像としてまとめ上げること、またその方法を導き出すこと」を指します。
デザインには、煩雑な情報を整理することによって新しい発見を得たり、あえてディスコミュニケーションを発生させることによって目的を達成することができる力があります。
モノを作ることによって、連鎖反応的に起こるコトを作り出し、あらゆる関係性が一つにつながる瞬間を探ることがデザイン思考なのです。
デザイン的・理論的な考え方を学び、コミュニケーションとは何かを実践して探るワークショップとなりました。