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武蔵野美術大学1/M(イチエム)は、多様で多彩な本学の取り組みや教育・研究成果を伝え、
社会とのつながりや共創の可能性を育む場を目指しています。

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EVENT

【lecture】いろは展トークイベント 「第三回 ショップができるまでの「いろは」〜片山ゼミワークショップを振り返って〜」

武蔵野美術大学は、東京ミッドタウン内デザイン・ハブにて、第49回企画展「いろは展」を開催します。

「いろは」は、習い事の「基本」や「手順」を表す言葉として親しまれてきました。その由来となった「いろは歌」は、中世以降さまざまな文献で多様な解釈がなされ、その真意はひとつに定まるものではありません。一見、マニュアルのように受け取れる「いろは」ですが、その根底に流れる無常観にこそ、一人ひとりが予測できない現実と向き合い、生き抜いていくヒントが隠されているのではないでしょうか。本展では、各分野で独自のものづくりの道を歩んできた10人がディレクターとなり、かたちのない「いろは」について来場者とともに考える場を生み出します。

いろは展トークイベント
「第三回 ショップができるまでの「いろは」〜片山ゼミワークショップを振り返って〜」

日 時:
12月13日(土) 15:00〜16:30

対 談:
相澤陽介(White Mountaineering デザイナー) x 片山正通

参加費:
無料

会 場:
東京ミッドタウン・デザインハブ
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウンタワー5F

主 催:
東京ミッドタウン・デザインハブ

【Archive】

片山ゼミの授業内で行われているプログラムの一連のプロセスが、そのままデザインの「いろは」である。
-Agenda-
・片山ゼミの活動について
・相澤氏を招いたケーススタディプログラム〜ブティック編について〜
・片山正通によるショップができるまでの「いろは」

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【授業内容 流れ】
-Real Simulation Programs-
01. ゲスト特別授業+課題説明
年間5つのブランドを手がける相澤氏とはどういう人物か。
具体的にどのようなブランドか。
コンセプトは何か。

02. 現場視察
青山にある建物(現場)を、実際に見て体感する。

03. 市場調査
ブランドを知る。
自身が好きになるところまで調べあげることが、後のモチベーションにも影響する。

04. コンセプトワークセッション
「なんとなく」でも、面白そうなものができそうな予感がする段階まで追い込む。

05. デザインワークセッション
模型を作り、Try&Errorを繰り返す。
また、プレゼンテーションを行い、コンペティションをする。
本格的に完成させる。

06. 講評
片山氏がとくに重視するのはプロセスだという。

<学生作品の紹介を受けて>
社会に出るとスキルを重視されるが、ここでは学生の個性や考え方を活かすことを考えている。
また、物理的なものだけでなく、コンテクストやバックグラウンドといいた物語をデザインにどう落とし込んでいるかも着目点の一つである。

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相澤氏のデザインの「いろは」
・デザインの引き出し(アイデア)を増やす。
・引き出し(アイデア)を様々な観点から種類別に分類する。
[ポイント]
服の成り立ち、ブランドの成り立ちを知る。=ルーツを知る

<まとめ>
相澤氏にとって、ファッションにおける空間とは?
→ファッションとは、顧客が気にいるか否かに訴えかける内向きのインパクトなので、それを引き立たせるような役割を果たすことができている空間があったら、それは理想的な空間といえる。
つまりそれは、住みたくなるような性質であるかもしれないし、緊張感のある雰囲気かもしれないという可能性を秘めており、いかにその場に適切であるかが重要なのである。

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